2024年1月19日

冬と春のあいだ

冬枯れの植物の姿を見るのも大好きだ。その姿もやっぱり美しい。

ススキに、ホトトギスに、アジサイ。この冬枯れの姿が見たくて、切らずにいた。

圃場では、この季節ならではの芳香を漂わせている植物もあります。

ロウバイです。中国原産の落葉低木です。

名前の由来の一つに、陰暦の12月にあたる臘月(ロウゲツ)に梅の香りの花を

咲かせるためだとの説があります。黄色い花びらがロウ細工のように見えます。

「ウメ、スイセン、ツバキ」とともに、「雪中の四花」と言われています。

スイセンです。ヒガンバナ科の属の一つです。品種が多いです。

中国で名付けられた水仙は、水辺に育ち仙人のように寿命が長く清らかなという

意味で名付けられたと。少し下向きに咲く花は、水面に映る自分の姿を

覗き込んでいるように見えます。ギリシャ神話では「ナルシスト」の語源です。

ウメも満開。もうじき春爛漫の季節がやってくる。