2025年4月16日

清明の候

街角で見かける花の色も多くなり、気持ちのよい季節になりましたね。

街中の植栽でよく見かける、ヒラドツツジの季節です。華やかです。

ヒラドツツジには、オオムラサキ(紫色)、アケボノ(桃色)。そして、大輪の白花の

ツツジ「白妙(シロタエ)」の三種が、道路の緑化に用いられることが多いです。

こちらも道路わきの荒れ地や芝生などの草地に生育する、越年草のマツバウンランです。

オオバコ科マツバウンラン属で、北アメリカ原産の帰化植物です。

帰化植物が日本にやってきた過程は、様々なルートがあり、作物や薬用として意図的に

持ち込まれる物や、緑化用種子や飼料に混ざったり、原料などに付着した物など様々です。

ひっそりと、エビネランです。

2025年4月11日

まだまだサクラ

豪華な八重桜。関山(カンザン)です。古くから知られたサトザクラの代表的な品種です。

外国でも好まれて、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどにも広く植えられています。

何といっても、ソメイヨシノが散った後に満開になるところが嬉しい。

”美味しい桜”でもあり、桜湯やアンパンの上にちょこんと乗ってるサクラは、この関山です。

遅ればせながら、オオシマザクラも満開です。日本の固有種です。

日本に自生する約10種ほどのサクラ属の基本野生種の一つです。

葉が桜餅の葉に使われるため、モチザクラ(餅桜)とも呼ばれます。花と葉はクマリンの

比較的強い芳香があります。葉は塩漬け、黒く熟した果実はジャムでどうぞ。

ミカン科ミカン属の落葉低木。中国原産のカラタチです。

葉は互生し、葉柄には翼があります。細かい鋸状歯があり、トゲトゲです。

葉はアゲハチョウの幼虫が好んで食べるらしい。

圃場では、ミカン類の接ぎ木の台木に使います。果実は食用には向きません。残念!

 

 

2025年4月4日

草も木も春らんまん

ベニバナトキワマンサクです。マンサク科トキワマンサク属の常緑小高木です。

花は細いリボンのような4枚の花弁があり、枝先に集まるように咲くので株全体が

花に覆われて、遠くからでもその美しさが楽しめます。公園や街路などでも目を引きます。

日本の自生種は白花で、ベニバナは中国南部原産になります。

クサイチゴです。バラ科キイチゴ属の落葉小低木です。野苺のひとつです。

「野苺」は、特定の品種を指すのではなく、野山に自生する苺のような果実をつける

ものの総称です。樹高が低く草本のように見えるため「草(クサ)」と名が付きました。

生命力が強く、刈っても根から生えてきます。

シソ科キランソウ属多年草のキランソウです。雑草ですが、「ジゴクノカマノフタ」

という別名があります。これは根生葉が地面に張り付くように放射状に広がる様が、

地獄の窯の蓋に見立てられたもの。病気に対しての薬草としての効能から

イシャイラズとかイシャゴロシなどとも呼ばれます。穏やかではないなぁ。

サクラの紅豊が咲いてた~

 

2025年3月31日

花冷えの年度末

花見の季節のはず。ぽかぽか春らしい陽気が来たかなと思ったのですが、寒い。

立春を過ぎた後に、冬のような寒さが戻ってくることを「寒の戻り」と言います。

花見の季節の寒の戻りを「花冷え」と言います。圃場で楚々と咲くスミレです。

このレモンイエローの花は、トサミズキです。マンサク科トサミズキ属の落葉低木。

樹冠が横に広がる傾向にあり、早春に鮮黄色の小花が連なって、花序になり下垂します。

名前の通り四国地方を原産としています。花の後に出てくる丸い葉もかわいいです。

モクセイ科レンギョウ属の落葉広葉樹のレンギョウです。こちらも早春の代表的な花です。

黄色い花が、細い枝に密に多数開いて、とても華やかに目を引きます。

大気汚染や病害虫に強く、どんな土壌でもよく育つので、道路沿いや公園などで

よく見かけます。おまけで黄色いタンポポです。明日から新しい年度の始まりです。

 

 

 

2025年3月27日

サクラ咲く

野尻圃場のソメイヨシノが開花しました。春満開です。

ソメイヨシノは、エドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできた単一の樹を

始源とする栽培品種のクローンであることが、1995年に明らかになっています。

人の手によって、接ぎ木や挿し木で増やしたものだという事です。

キク科タンポポ属の多年生植物。日本の在来種であるシロバナタンポポです。

よく見かける黄色いタンポポはセイヨウタンポポです。

タンポポなどキク科の花は、多数の花(小花)が集まって一つの花のように見える

構造をしており、このような花を「頭花(頭状花序)」と言います。

サラサモクレンです。もう花も終わりの頃です。葉が出てきています。

ハクモクレンとモクレンの交雑種である両者の中間的な花色をしています。

モクレンは、学名であるマグノリアと呼ばれることもあります。

オキナグサも、日向ぼっこをしているかのように咲いています。