2024年12月16日

冬だより

急にやってきた冬の寒さにも、ちょっぴり慣れた頃。

野尻の圃場も、少しずつ冬景色へと変わっていきます。

イチョウはすっかり葉を落としています。ご苦労様っていう感じです。

シナヒイラギです。モクセイ科のヒイラギと異なり、モチノキ科の常緑樹になります。

チャイニーズホーリーとも呼ばれます。葉は互生で、果実は赤熟します。

クリスマスの頃にできる、この赤い実と緑の葉のコントラストが美しいですね。

2月に実施する椎茸の駒打ちの準備で、圃場内のクヌギを倒しました。

毎年、11月から12月の休眠時期に伐倒し、しばらく放置し、玉切りします。

松ぼっくりを少し拾いました。松ぼっくりは、落ちていると拾いたくなるものです。

2024年12月6日

一年の終わりの師走です。

この季節になると、何かやり残したことはないだろうかと気になります。

この一年のやるべきことは終わらせておきたい、という思いが強くなります。

野尻圃場の樹木もやっと秋らしい紅葉となり、「紅葉(もみじ)狩り」気分です。

「紅葉(こうよう)」は、秋になり寒暖差が激しくなると起こる、葉の色が赤や黄色に

変わる自然現象のことを指します。現存する最古の歌集である万葉集に「紅葉」という

言葉が出てきますから、少なくとも約1200年前には、紅葉狩りも行われていたそう。

ポット苗のイロハモミジも紅葉しています。実生の苗木を鉢上げしたものです。

自宅でも気軽に楽しめる「もみじ盆栽」もおすすめです。

自宅で紅葉狩りなんていうのも贅沢ですね。楽しむ場合は乾燥しないよう水たっぷりです。

シロバナタンポポです。キク科タンポポ属の一種で多年草植物です。

大型で背丈が高く葉が立つ傾向があります。日本の在来種で西日本で多く見られます。

近年、帰化種の黄色いセイヨウタンポポのほうが一般的になりつつあります。

葉や花、根は薬用、食用となります。野尻圃場では、シロバナタンポポが主役です。

2024年11月28日

来週は、もう12月。

この季節になると、そわそわ落ち着かなくなります。

大掃除とか、お正月の準備とか・・考えることがたくさん。

ヒガンバナ科の多年草のハマユウです。日南海岸沿いにも多く植栽されています。

海岸近くに植えられることが多いです。宮崎の県花です。

ハマユウ(浜木綿)の花言葉「汚れがない」は、白く垂れさがる花姿が、古くから

神事に用いられた木綿(ゆう)に似ていることから、付けられたと言われています。

ウコギ科ヤツデ属の白い花をつける常緑低木のヤツデです。

和名の「ヤツデ」は、葉が掌状に深い切れ込みがあることに由来します。

「八手」の八は、数が多いという意味ですが、葉は8裂せず7,9,11と奇数に裂けます。

日陰に強く、日当たりが悪い森林の中にもよく自生しています。

左の写真は、サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木のマンリョウです。

大きな赤い果実と常緑の濃緑色の葉を観賞する縁起植物です。

今年は色づきが悪く、本来なら赤い実と緑色の葉のコントラストが美しいはずなのに~。

右側の写真は、紅葉したドウダンツツジです。冬がはじまる。

2024年11月19日

小春日和を満喫す。

今週は雨の心配はないようです。朝晩ちょっと冷えるようになりました。

やっと野尻圃場の作業が、はかどるシーズンの到来。草刈りもはかどります。

播種用の種子の採集も、はかどります。

ブナ科コナラ属の常緑広葉樹アラカシの種子を採集しました。ドングリの代表格です。

樹皮は黒っぽい灰色。種子の帽子の部分には環状の模様が出ます。

アラカシの「アラ」は、葉の縁にあるギザギザが粗いこと、枝の出方が粗いこと。

それで「アラカシ」となったとのこと。日本の広い範囲に分布します。

コダチダリアです。高さ8~10メートルにもなるダリア属の種で、メキシコ、

中米などが原産地です。日本では「皇帝ダリア」とも呼ばれます。

俗にキダチダリアと呼ばれることもあります。塊根を有する多年草で生長が速いです。

30センチ程の茎を、土中に水平に置く挿し芽によって増やせます。おすすめです。

2024年11月11日

冬が近づいてきた~

立冬が過ぎ、あんなに暑くてうんざりしていた季節が遠く感じます。

確実に冬の足音を感じる圃場の冬のはじまりです。ツワブキの花がその代表格。

ツワブキは、キク科ツワブキ属の常緑多年草です。

一般的に海岸沿いの草原や崖、林縁で見られます。観賞用に庭先でも見かけます。

ツヤツヤで厚い葉が特徴的ですが、若い葉柄が食用であることが一番ですね。

これは、東アジア原産のナス科クコ属の落葉低木のクコです。良い色の花ですね。

杏仁豆腐の上にちょこんと乗ってる赤い実は、乾燥させたクコの実です。

枝は、弓状に曲がって垂れやすいです。挿し木で増やせます。

キク科アキノキリンソウ属の多年草。セイタカアワダチソウです。

帰化植物のブタクサと時折間違われて、花粉症の原因だと言われることがあります。

セイタカアワダチソウは、虫媒花なので花粉を飛ばすことがなく、もともと

切り花用の観賞植物として、導入されたものです。私は花瓶に挿して楽しんでいます。

圃場のイチョウの黄葉は、もう一息です。