2025年3月31日

花冷えの年度末

花見の季節のはず。ぽかぽか春らしい陽気が来たかなと思ったのですが、寒い。

立春を過ぎた後に、冬のような寒さが戻ってくることを「寒の戻り」と言います。

花見の季節の寒の戻りを「花冷え」と言います。圃場で楚々と咲くスミレです。

このレモンイエローの花は、トサミズキです。マンサク科トサミズキ属の落葉低木。

樹冠が横に広がる傾向にあり、早春に鮮黄色の小花が連なって、花序になり下垂します。

名前の通り四国地方を原産としています。花の後に出てくる丸い葉もかわいいです。

モクセイ科レンギョウ属の落葉広葉樹のレンギョウです。こちらも早春の代表的な花です。

黄色い花が、細い枝に密に多数開いて、とても華やかに目を引きます。

大気汚染や病害虫に強く、どんな土壌でもよく育つので、道路沿いや公園などで

よく見かけます。おまけで黄色いタンポポです。明日から新しい年度の始まりです。

 

 

 

2025年3月27日

サクラ咲く

野尻圃場のソメイヨシノが開花しました。春満開です。

ソメイヨシノは、エドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできた単一の樹を

始源とする栽培品種のクローンであることが、1995年に明らかになっています。

人の手によって、接ぎ木や挿し木で増やしたものだという事です。

キク科タンポポ属の多年生植物。日本の在来種であるシロバナタンポポです。

よく見かける黄色いタンポポはセイヨウタンポポです。

タンポポなどキク科の花は、多数の花(小花)が集まって一つの花のように見える

構造をしており、このような花を「頭花(頭状花序)」と言います。

サラサモクレンです。もう花も終わりの頃です。葉が出てきています。

ハクモクレンとモクレンの交雑種である両者の中間的な花色をしています。

モクレンは、学名であるマグノリアと呼ばれることもあります。

オキナグサも、日向ぼっこをしているかのように咲いています。

2025年3月10日

サクラの伐採作業を行いました。

野尻圃場では、定期的に巡回し危険木のチェックを行います。

今回、ソメイヨシノが倒木の危険があるとの報告を受け、伐採作業を行いました。

サクラと聞くと、まず思い浮かべるのがソメイヨシノですね。

公園や道路など、数多く植えられています。ソメイヨシノは病害虫に弱く、寿命も

60年から80年くらいとされています。オオシマザクラとエドヒガンを交配させて

誕生した園芸品種です。万葉集の時代を思うと、まだまだ新参者のサクラです。

 

2025年3月3日

さらさらの3月

3月に入りました。年度の終わりが近づいています。ちょっと慌ただしい。

圃場でウメが満開。今年は随分、待たされました。

ウメは、バラ科サクラ属の落葉高木です。早春に、葉に先立って前年枝に5枚の花弁の花を

咲かせます。白、淡紅、紅色などの花色も楽しい。サクラと違い、咲き方も散り方も

ゆっくりです。ウメは花、香り、樹形が鑑賞の対象になります。でも果実の食用が一番です。

コショウノキです。ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑小低木です。

和名は、果実がコショウのように非常に辛いことに由来します。

葉は互生し、枝先に集まります。花は、花弁はなく白く肉厚で先が4裂します。

雨に打たれる花も、また美しいものです。

管理棟前の剪定も進んでいます。ちょっと明るくなりました。

2025年2月12日

接ぎ木研修を行いました。

2月8日(土)に、毎年恒例の接ぎ木研修&椎茸駒打ち体験を行いました。

霜柱ザクザクで、水道も凍結する寒い一日でしたが、32名の方々にご参加いただきました。

今回は、啓翁桜、次郎柿、平兵衛酢の3種の接ぎ木を行いました。

接ぎ木方法の種類や、接ぎ木ナイフの使い方などを学びました。

接ぎ木研修の後に、圃場内のクヌギを活用したシイタケ駒打ち体験を行いました。

圃場職員の指導で、ドリルを使いクヌギに穴をあけて、種ゴマを打ちました。

皆様、寒い中、ご参加いただきありがとうございました。

本日、接いでいただいた木に、花や実が付くのが楽しみですね。